22社を訪ねて(前編)
『22社』ってご存知ですか? 22社とは神社の社格の一つで、国家の重大事、天変地異の時などに朝廷から特別の奉幣を受けた格式ある神社のこと。上七社、中七社、下八社からなり主に近畿圏内にある神社から選ばれています。
ちまたでは、最近、御朱印巡りが流行っていることを聞きつけ、それじゃ御朱印の事始めに年内にこの22社を訪ねてみようと思い立ち、遠方には自動車で、近場はロードバイクで、また京都市内は自動車輪行で巡っとを記事にしてみました。(2020年)
社名 | 社名(現在) | 所在地 | |
上七社 | 太神宮 | 神宮(伊勢神宮) | 三重県伊勢市 |
石清水 | 石清水八幡宮 | 京都府八幡市 | |
賀茂 | 賀茂別雷神社(上賀茂神社) | 京都府京都市北区 | |
賀茂御祖神社(下鴨神社) | 京都府京都市北区 | ||
松尾 | 松尾大社 | 京都府京都市西京区 | |
平埜 | 平野神社 | 京都府京都市北区 | |
稲荷 | 伏見稲荷大社 | 京都府京都市伏見区 | |
春日 | 春日大社 | 奈良県奈良市 | |
中七社 | 大原野 | 大原野神社 | 京都府京都市西京区 |
大神 | 大神神社 | 奈良県桜井市 | |
石上 | 石上神宮 | 奈良県天理市 | |
大和 | 大和神社 | 奈良県天理市 | |
廣瀬 | 廣瀬大社 | 奈良県北葛城郡河合町 | |
龍田 | 龍田大社 | 奈良県生駒郡三郷町 | |
住吉 | 住吉大社 | 大阪府大阪市住吉区 | |
下七社 | 日吉 | 日吉大社 | 滋賀県大津市 |
梅宮 | 梅宮大社 | 京都府京都市右京区 | |
吉田 | 吉田神社 | 京都府京都市左京区 | |
廣田 | 廣田神社 | 兵庫県西宮市 | |
祇園 | 八坂神社 | 京都府京都市東山区 | |
北野 | 北野天満宮 | 京都府京都市上京区 | |
丹生 | 丹生川上神社(中社) | 奈良県吉野郡東吉野村 | |
丹生川上神社(上社) | 奈良県吉野郡川上村 | ||
丹生川上神社(下社) | 奈良県吉野郡下市町 | ||
貴布禰 | 貴船神社 | 京都府京都市左京区 |
神宮(伊勢の神宮)
伊勢の神宮、一般的には、伊勢神宮と言われています。伊勢の神宮は、『お伊勢さん』の呼び名でも非常に親しまれており、誰もが一度はその名前を聞いたことのある神宮ですね。この神宮は、天照大神(あまてらすおおみかみ)をお祀りする内宮と、豊受大神(とようけのおおみかみ)をお祀りする外宮の他に、周辺地域に別宮・摂社・末社など125社の宮社にて構成されています。
内宮(皇大神宮)
御祭神:天照大御神(あまてらすおおみかみ)
皇室のご先祖で、日本国民から総氏神として崇められる天照大御神(あまてらすおおみかみ)がお祀りされています。
五十鈴川にかかる宇治橋は、普段生活している日常の世界から神聖な世界に入る架け橋と言われています。ここが内宮への入り口となります。
五十鈴川のたもとにある御手洗場(みたらし)で手を清めます。この場所に行くまでには手水舎がありますが、やはり神聖な五十鈴川で日常の雑念を洗い流し、身も心もしっかりと清めます。
身も心もしっかりと清めたらお参りする準備も整ったので、いよいよ天照大神(あまてらすおおみかみ)がお祀りされている御正宮へ。御正宮は20年に一度宮処(みやどころ)を改める式年遷宮が執り行われ、近々では平成17年から9年間かけて行われた式年遷宮により東側の宮処となっています。
式年遷宮の詳しくはこちら → 伊勢神宮 式年遷宮
写真撮影はここまで。ここからは神様の領域ですので写真撮影は禁止です。
御本宮をお参り後は、境内巡り。荒祭宮(あらまつりのみや)は、天照大神の荒御魂(あらみたま)をお祀りする第一の別宮。荒御魂は神様の荒々しく格別に顕著なご神威をあらわされる御魂の働きのことです。
最後に境内にある御池。訪れたのが秋の終わりだったので紅葉が綺麗に色づいており良い天気でもあったので水面にも転写されてました。錦鯉も泳いでいます。
内宮の場所はこちらです。
外宮(豊受⼤神宮)
御祭神:豊受大御神(とようけのおおみかみ)
伊勢市の中心部にある外宮は、お米をはじめ衣食住の恵みをお与えくださる産業の守護神である豊受大御神(とようけのおおみかみ)をお祀りしています。雄略天皇の代に丹波国(現在の京都府北部)から天照大御神(あまてらすおおみかみ)のお食事をつかさどる御饌都神(みけつかみ)としてお迎えされたようです。
外宮は、伊勢市駅から『伊勢神宮外宮参道』をゆっくり歩いて10分弱で到着します。その入り口には神域を火事からお守りする堀川があり、火除橋(ひよけばし)がかかっています。火除橋を渡り手水舎(てみずしゃ)でお清めを行えば第一の鳥居へ。
豊受大御神(とようけのおおみかみ)がお祀りされている御正宮でお参り。ここから先は写真撮影は禁止です。
古殿地(こでんち)は、御正宮と同じ広さがあり、前の式年遷宮まで御殿が立っていた場所になります。先に見える覆屋(おおいや)には、正殿中央の床下の柱である神聖な『心御柱(しんのみはしら)』が納められており、次の式年遷宮まで大切に保管されています。
古殿地の南側にある三ツ石。3つの石を重ねた石積みで、御装束神宝などを祓い清める『川原大祓(かわらおおはらい)』が行われる神聖な場所。外宮のパワースポット。
別宮をお参りする際に通る先には石橋となっている亀石があります。この亀石、大きな一枚岩でできており三ツ石とならんでパワースポットになっています。
亀石を抜けてしばらく進むと、3つの別宮と1つの神社があります。風の宮(かぜのみや)では、風雨を司る級長津彦命(しなつひこのみこと)、級長戸辺命(しなとべのみこと)、土宮(つちのみや)では、地主の神である大土乃御祖神(おおつちのみおやのかみ)、多賀宮(たがのみや)では豊受大御神の「荒御魂」がそれぞれお祀りされています。
外宮はこちら。
周辺のお店
外宮通り 外宮入り口近くにある浜与本店さん。しらす專門店とあって生しらす丼や釜揚げしらす丼は絶品!!お店の奥に食事ができるスペースがあります。