神々の道を辿ってみたい(出雲編)

2022年11月27日

神々の誕生の地から天皇誕生に至るまでの道をたどる旅。NHKで21年元旦に放映された番組、『超体感!ニッポン創世 神々の道をたどる~出雲・日向 神秘と絶景の参詣道~』を視て、神様・神社好きのま~くんおじさんは、”同じ道をたどってみたい”と思いました。

そのため、最近初めたブログに、実際に行くときの事前情報としていろいろな情報を集めて書き留めておきたいと思います。

まずは、そのはじまりの地、神々の誕生の地でもある出雲の国、今の島根県出雲市からスタート。

ゑびす様の総本宮 『美保神社』

ゑびすさんの総本宮として知られている美保神社。 三穂津姫命(みほつひめのみこと)と事代主神(ことしろぬしのかみ=ゑびす様)がご祭神です。事代主神は、出雲大社のご祭神である大国主神(おおくにぬしのかみ)の子供に当たります。

公式ホームページはこちら→美保神社

美保神社がある島根県美保関町には鶏伝説(鶏嫌いとなった事代主の話)が今も残っており、現代でも、当屋(※)に指名された人は、1年間鶏肉を食べずに過ごし身を清める習わしがあるそうです。

※当屋(とうや):神社や講において行われる祭礼や神事などの行事の執行に関して、中心的な役割を果たす人もしくは家。

ゑびす様の釣り場 『沖の御前』

えびすさん(事代主神)が鯛釣りをしていたとされる伝説の島。地蔵﨑の沖合 約4kmに位置にある小さな島です。沖合の島には釣り船などでしか行くことはできませんが、地蔵崎にある『地の御前』の鳥居越しにその姿を眺めることができるそうです。灯台と鳥居のツーショットがとてもユニーク。美保神社にお参りした後は、是非訪ねてみたい場所ですね。

引用先:境海上保安部ホームページより
沖の御前は沖合約4km。
美保神社→地蔵崎→沖の御前

八百万の神々を招く 『稲佐の浜』

稲佐の浜は、国譲り・国引きの神話の舞台となった浜で、旧暦10月10日(一般には神無月、出雲では神存月)に、全国の八百万の神々をお迎えする浜です。

この浜には、豊玉毘古命(とよたまひこのみこと)をお祀りした『弁天島』があります。昔は海岸線から遠い海の上にありましたが、近年では砂浜が広がり島の後ろまで行けるとのことです。

また、出雲大社の参拝の前に、この浜に立ち寄りあることをするらしいです。ここでするあることとは、この浜の砂を袋に入れて出雲大社へ持参するとのこと。実は後々に、この砂が出雲大社にある素鵞社(そがのやしろ)で大変ご利益のある御砂と交換できると言うことなのです。これが暗黙のルールとなっているらしく、砂の量は一握り程度でしょうか…

神々をお迎えする稲佐の浜。弁天様をお祀りする弁天島。
稲佐の浜の弁天島

稲佐の浜は、島根県出雲市大社町にある砂浜。 国譲り神話の舞台でもあり、「伊那佐の小濱」、「五十田狭の小汀」などの名が見える。また稲佐の浜から南へ続く島根半島西部の海岸は「薗の長浜」と呼ばれ、『出雲国風土記』に記載された「国引き神話」においては、島根半島と佐比売山とをつなぐ綱であるとされている。

ウイキペディア

神々の國、出雲の象徴 『出雲大社』

神話の国 島根県 出雲地方。その象徴が 縁結びで有名な出雲大社である。祭神は、大国主神(おおくにぬしのかみ=だいこくさま)。この神様は、人々に国作りに必要な知恵(農耕・漁業・殖産から医薬の道)を授けられたそうな。

出雲大社の神楽殿。日本最大級のしめ縄。
神楽殿(かぐらでん)

公式ホームページはこちら→出雲大社

出雲大社のご参拝手順

出雲大社に入ったならば、まずは拝殿を通して御本殿を最初に参拝します。ここでのお作法は、神社の参拝で一般的な『二拝二拍手一拝』ではなく、『二拝四拍手一拝』のお作法で拝礼します。このあと、順番に社を参拝していきますが反時計回りに回ることが効率的です。

①東十九社(ひがしじゅうくしゃ)

八百万の神様が神在月にこの地を訪れ、お泊りになるお宿とされている細長い社。神在月には社の扉が開いて神々をお出迎えされるとのことです。

②素鵞社(そがのやしろ)

稲佐の浜を訪れた際に集めた砂を納め、社にあるご利益のある御砂を頂戴します。頂いた御砂はご自宅に持ち帰りお庭に撒くと土地を清めるご利益があると言われています。また、社の裏に回ってご神体の八雲山に触れることができます。

③御本殿 西側の賽銭箱(本殿西遥拝場)

御本殿の内部。御神座は西向き。
御本殿の内部

本殿の中で鎮座されている大国主神は西の方向を向いておられるため、境内の西側にある賽銭箱から参拝しますとちょうど真正面で参拝することができますね。この西の方向と言うのは、稲佐の浜の方向になります。

④神楽殿(かぐらでん)

最後に日本最大級の大しめ縄が飾られている神楽殿に立ち寄ります。この大しめ縄、大きさは長さ約13m、重さ5.2tもあり日本最大級であることは間違いないでしょう。ここでは、縁結びの糸を授かりましょう。この縁結びの糸は、例えば5円玉の穴に通して糸を結ぶことで、お金とのご縁を結ぶことができます。まさに、出雲大社が縁結びの聖地と言われている所以ですね。

日本で最初の御宮 『須我神社』

八岐遠呂智(やまたのおろち)を退治した須佐之男命(すさのおのみこと)が宮作りされ、古事記や日本書紀の中では、日本で最初の御宮と記載されている『須賀の宮(すがのみや)』(=日本初之宮)にあたります。

須我神社では、本社と奥宮の二宮詣りの習わしがあります。奥宮には大小3つの巨岩があり、それぞれ須佐之男命(すさのおのみこと)とその妻の櫛稲田比売命(くしなだひめ)、その御子神である八島野命(やしまのみこと)の神霊が鎮まっておられ、縁結び・夫婦円満・子授けのパワースポットとなっています。

本殿東方の八雲山中腹にある夫婦岩
引用元:須我神社 公式ホームページより

公式ホームページはこちら→須我神社

和歌発祥の地 『八雲山』

須佐之男命(すさのおのみこと)が最初に詠んだ和歌、『八雲立つ 出雲八重垣 つまごみに 八重垣つくる その八重垣を』に登場する八雲山。この場所が和歌発祥の地と言われています。この歌の 『出雲』が出雲の国の由来だと言われているそうです。

初の和歌が刻まれた和歌発祥の社の碑
引用元:須我神社 公式ホームページより

須我神社から八雲山山頂までは登山道で40〜50分かかるので、それなりの服装・靴が必要。途中に須我神社の奥宮で巨岩を見ることができます。

出雲国三大社の一つ 『佐太神社』

出雲國二之宮の佐太神社。出雲の国の三大社(出雲大社、熊野大社、佐太神社)の一つ。社殿は大社造りの本殿が3つ並ぶ、『三殿並立』という形式で、全国的にも珍しいとのことです。 

引用元:島根観光なび ホームページより

公式ホームページはこちら→佐太神社